2019年03月05日

行政法1−4 行政法総論 #行政書士試験 過去問 2010年問9

次の記述のうち、正しいものはどれか。




1、通達は、法律の根拠なく、発令、改廃することができるが、それに際しては、官報による公示や関係機関の事務所における備付け、その他、適当な方法により、国民に対して公にしなければならない。




2、通達は、国民の法的地位に影響を与えるものではないが、特段の理由もなく、通達に反する処分については、平等原則に違反するものとして、相手方たる国民との関係においても違法とされる余地がある。




3、通達は、国民の法的地位に影響を与えるものではないから、その発令、改廃行為は、行政事件訴訟法第三条1項の公権力の行使及び国家賠償法第一条1項の公権力の行使にあたらない。




4、通達によって、示された法令解釈の違法性が訴訟において、問題となった時、裁判所は、行政庁の第一次的判断権尊重の原則により、それが重大明白に誤りでない限り、当該通達で示された法令解釈に拘束される。




5、通達は、上級行政機関が下級行政機関に対して発するものであるから、上司たる公務員が部下たる公務員に発する職務命令とは別のものであり、通達に反する行為を行った公務員の職務上の義務違反との間には、直接の関係はない。







建太郎「むむっ……。簡単そうに見えて細かくないか」

胡桃「通達に関する基本がわかっていれば簡単に解ける問題だわ」

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2019年03月04日

行政法1−3 行政法総論 #行政書士試験過去問 2010年問10

次の記述のうち、正しいものはどれか。




1、自作農創設特別措置法に基づく農地買収処分は、大量の事務処理の便宜上、登記簿の記載に沿って買収計画を立てることが是認されており、また、この場合、民法の対抗要件の規定が適用されるので、仮に当該買収処分の対象となる土地の登記簿上の農地所有者が真実の所有者でないにしても、真実の所有者は、当該処分を是認しなければならない。




2、公営住宅の使用関係については、公営住宅法及びこれに基づく条例が特別法として、民法、借地借家法に優先して適用されるが、公営住宅法、条例に特別の定めのない限り、原則として一般法である民法、借地借家法の適用があり、その契約関係には信頼関係の法理が適用される。




3、普通地方公共団体が当該地方公共団体の関連団体と契約を結ぶ場合、当該地方公共団体を代表するのは長であり、また相手方である団体の代表が地方公共団体の長であるとしても、そのような契約の締結はいわば、行政内部における機関相互間の行為と同視すべきものであるから、民法が定める双方代理の禁止の規定の適用はない。




4、租税滞納処分における国と相手方との関係は、一般統治権に基づく権力関係であるから、民法の対抗要件の規定は、適用されず、したがって、仮に滞納処分の対象となる土地の登記簿上の所有者が真の所有者でないことを所轄税務署においてたまたま把握していたとしても、滞納処分を行うことに何ら妨げとならない。




5、農地買収処分によって、国が対象となった土地の所有権を取得した後、第三者が相続により当該土地を取得したとして、移転登記を済ませたとしても、買収処分による所有権取得について、民法の対抗要件の規定は適用されないから、当該第三者は、当該土地所有権の取得を国に対して対抗できない。




胡桃「どういう問題か分かるわね」

建太郎「全部判例の問題だな」

胡桃「そうね。だからこそ、行政法では、判例を理解して覚えることが重要なのね」
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2019年03月01日

行政法1−2 行政法総論 #行政書士試験過去問 2006年問8 #行政書士試験

次の記述のうち正しいものはどれか。




1、防火地域に関する建築基準法の規定は、民法の相隣規定に関する特別法として、適用されるとするのが最高裁の判例である。




2、現実に開設されている私道を日常的に利用する利益は、反射的利益であり、敷地利用者に対して、通行妨害排除の民事訴訟を提起する利益はありえないとするのが最高裁の判例である。




3、建築確認は、その土地について、私法上の権限がある者により申請される必要があるから、権限なき者によって申請された場合に、そのことを理由として却下できるとするのが最高裁の判例である。




4、公営住宅の世帯主として入居している者が死亡した場合、その相続人が低所得者である場合は、入居関係を相続させなければならないとするのが最高裁の判例である。




5、海岸線の変動により、従来私人の所有であった土地が海面下に沈んだ場合は、私人の土地所有権は、自動的に滅失するというのが、最高裁の判例である。




胡桃「これも全部、基本的な判例の知識を問う問題だわ」

建太郎「おう。難しい話ではないな」
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