2017年09月21日

連れ子がいる場合の相続関係 / 行政書士だけでは食えない今の時代を生き抜くためのヒントは孫子の兵法にあり


連れ子のいるパートナーと結婚した場合、連れ子との間に親子関係を生じさせるためには養子縁組をしなければなりません。

連れ子が成人していて、同居する予定がないが、法的な親子関係を生じさせたいという場合はもちろんのこと、未成年なので当然、同居し続けるという場合でも、連れ子との法的な親子関係を生じさせるためには、婚姻届とは別に、養子縁組の届け出を提出しなければなりません。

養子縁組をしておけば、いざ相続となった時、連れ子でも実子と同様に法定相続人となることができます。

養子縁組を結んでいない場合は、どんなに親密な関係だったとしても、連れ子は法定相続人となることができません。

その場合でも、遺言書によって、遺産を遺贈することはできますが、相続人の中に実子もおり、連れ子との関係が微妙な場合は、トラブルに発展しがちです。

実子にしてみれば、血のつながりのない他人がどうして、自分の親の遺産を受け継ぐのかと不満に思うでしょうし、連れ子にしてみれば、血のつながりがなくても親子同然に暮らしていたのだから、遺産を受け継ぐ権利があると考えるでしょう。

そんな時、連れ子が養子縁組をしておらず、法定相続人ではないとなると、立場は弱くなり、遺産分割でも不利になるということもあり得ます。

連れ子にも実子と同様に遺産を受け継がせたいと思っているのなら、養子縁組をしておくべきです。

なお、連れ子のいるパートナーと離婚した場合、養子縁組を結んだ連れ子との関係が当然に解消されるわけではないという点にも注意が必要です。

パートナーと離婚した後でも養親と養子の関係は継続し続けます。

ですから、いざ相続となった場合は、離婚してから完全に縁を絶った連れ子でも、相続人となる資格を有することになるので注意が必要です。

連れ子との関係も離婚と同時に終わらせたいという場合は、離婚届とは別に、連れ子との養子離縁届を提出しなければなりません。



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posted by 大滝七夕 at 23:09| 実務のヒント

2017年09月20日

被相続人と深い関係にありながら、相続人になれないケース / 行政書士だけでは食えない今の時代を生き抜くためのヒントは孫子の兵法にあり


被相続人と深い関係にありながら、相続人になれないケースもあります。

代表的な例が、以下の二つの場合です。

1、被相続人と内縁関係にあった人

事実上、婚姻関係にありながら、婚姻届出を出していない夫婦の場合は、お互いに遺産を相続することができません。
例えば、夫が亡くなった場合は、内縁の妻は相続人になることができません。
その場合は、夫の法定相続人が財産を受け継ぐことになります。子や親、兄弟姉妹が相続人になるわけです。
内縁の妻が夫の名義の物件に住んでいる場合は、その物件は当然、相続人のものになります。
相続人から立ち退きを求められれば、内縁の妻はその物件に住み続けることはできなくなります。

2、認知されていない非嫡出子(婚外子)

遺伝子的には親子関係が確認できても、法律上の親子関係がなければ、その子供は相続人になることができません。
婚姻関係にない男女間に生まれた子――例えば愛人の子は、父親との親子関係は、認知を受けない限り、生じません。そのため、父親が亡くなったとしても、財産を相続する権利が発生しないわけです。


いずれの場合も、婚姻届出、あるいは、認知届出をすれば、法定相続人になれるので、それが最も手っ取り早い解決方法ですが、何らかの理由で、届け出をしたくないとか、できないという方もいるでしょう。

そのような場合は、遺言書によって、遺産を遺贈することもできます。

ただし、他に法定相続人がいる場合は、法定相続人の遺留分を考慮する必要があります。具体的には、被相続人に配偶者や実子がいる場合と親が存命している場合です。
兄弟姉妹しかいない場合は、遺留分を考慮する必要はありません。


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posted by 大滝七夕 at 22:56| 実務のヒント

2017年09月16日

相続人が多数になる場合は遺言書が必須 / 行政書士だけでは食えない今の時代を生き抜くためのヒントは孫子の兵法にあり



相続人が多くなるとその分、様々な人間の思惑が絡むことになり、遺産分割は厄介になります。
相続人が多数になる場合としては、もともと子供が多いという場合もありますが、以下のような場合が多いようです。



1、被相続人が結婚と離婚を繰り返しており、その度に子供を産んでいたり、連れ子と養子縁組をしていたり、愛人を作っていた場合。

現在の配偶者との間に生まれた子供が相続人になるのは当然ですが、離婚した元配偶者との間に生まれた子供も同じく相続人になります。

配偶者の連れ子は、養子縁組した場合には、実子と同様に相続人になる権利を有することになります。離婚した配偶者の連れ子も同様で、養子縁組が継続していれば、相続人になる権利を有します。(離婚すれば、連れ子との養子縁組が自動的に解消されるというわけではありません。連れ子との関係を終わらせるには、離婚とは別に離縁の届け出をする必要があります。)

愛人の子のように、婚姻関係にない男女間に生まれた子でも、認知していればやはり、相続人になります。
かつては、法律上の婚姻関係にない男女間に生まれた子――非嫡出子(婚外子)の場合は、嫡出子の相続分の2分の1とする規定がありましたが、現在では撤廃されており、非嫡出子(婚外子)も、嫡出子と同等に相続人となる権利を有しています。



2、被相続人の子がすでに亡くなっており、代襲相続が発生する場合。

被相続人の子がすでに亡くなっている場合は、その子の子――被相続人から見れば、孫が相続人になります。孫が複数人であれば、その全員が相続人になります。(代襲相続)
孫もなくなっている場合はその子――曾孫が相続人になります。(再代襲)
被相続人が百歳近くまで長生きして、子供たちの方が先に亡くなり、さらには、孫さえも亡くなっているという場合は、相続関係はかなり複雑になり、相続人の数もかなりの数に増えることになります。



3、被相続人の子や父母がおらず、兄弟姉妹が相続人になる場合。

被相続人の子や父母がいれば、彼らが配偶者と共に相続人になりますが、そうした人がいない場合は、兄弟姉妹が相続人になります。
兄弟姉妹の数が多い場合はその分、相続関係は複雑になりますが、より厄介なのは、兄弟姉妹がすでに亡くなっており、その子供が多数いる場合です。兄弟姉妹の子供には代襲相続が発生します。被相続人から見れば、甥や姪に当たる人たちです。
なお、被相続人の直系卑属(子、孫、曾孫)の場合と違い、兄弟姉妹の子が亡くなっている場合は、再代襲相続は発生しません。つまり、甥や姪の子が相続人になることはないということです。

甥や姪になると、付き合いも希薄になっているというケースが珍しくなく、いざ相続手続きをするにしても連絡が取りづらかったり、協力が得にくかったりすることもあり得ますから、相続手続きは厄介になります。



以上のようなケースでは、法定相続人が集まって、遺産分割協議をしようとしても、連絡が付きにくかったり、話し合いがまとまらなくて、相続手続きが遅れてしまったり、トラブルに発展してしまうこともあります。
そのような事態を避けるためには、生前に遺言書を作成して、遺産分割の方法を指定しておくのも一つの方法です。


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posted by 大滝七夕 at 08:44| 実務のヒント